オオデマリの花

「終活」とは、人生のエンディングまで、よりよく、自分らしい生活を送るための準備行動です。ご家族の負担を軽減するためにも終活を進めることが大切です。

「終活」は、これまでのご自身の人生を振り返り、これから送る生活をイメージすることから始めましょう。

  • まずは、ご自分の人間関係の確認や、所有している財産の調査など、自分自身の情報を整理します。
  • 次に、これからどんな生活を送りたいか、やりたいことは何かなど、これからの人生を考えてみます。
  • 最後に、人生のエンディングに当たり、葬儀のことや相続など、家族に迷惑がかからないように、人生の身じまいについて考えます。
  • エンディングノートを利用すると、比較的スムーズにまとめることができます。

当事務所でサポートできる制度や契約などをご紹介します。これらの制度や契約を組み合わせることで、より安心した生活を送ることができます。

老後を考えている方、ご家族の老後に不安を持たれている方は、終活アドバイザーの資格をもつ、当事務所にご相談ください。


遺言書の作成

遺言はあなたの意思をご家族に伝える手段です。ご家族が困らないためにも、遺言書を残すことは大切なことです。民法にのっとって作成された遺言書は、法律で守られておりますので安心です。

  • 遺言書を考えている方、作成方法を知りたい方は、ご相談ください。

任意後見制度

成年後見制度の一つで、判断能力が不十分となった場合に備えて、自らが選んだ代理人(任意後見人)と、自らが指定した事務手続きや財産管理などを行ってもらう契約を結びます。任意後見契約は公正証書で作成されます。判断能力が不十分になったとき、家庭裁判所で任意後見監督人が選任され、任意後見人により契約に沿った支援が行われます。

  • 将来、認知症などを心配されている方、あるいは適当な任意後見人がいない方は、ご相談ください。

家族信託契約(福祉型信託)

家族信託とは、民事信託の一つで、ご自分の財産を信頼できる家族などに預け、財産の管理や処分を任せる仕組みです。財産管理の在り方を家族で話し合い、家族と信託契約を結ぶことで信託が成立します。本人のためだけに財産が使われる成年後見制度とは違い、配偶者や家族のためにも財産を有効に使えます。

※金融機関が提供する信託商品は商事信託です。


死後事務委任契約

子どもがいないご夫婦や身寄りがいない方、家族が遠隔地に住んでいる方、親族とは疎遠になっている方などは、万が一の場合に備えて、亡くなった後の事務をお願いできる人を決めておけば安心です。葬儀・埋葬の手配、役所への届け出、各種契約書の解約などの内容を契約書に記載します。

  • 亡くなった後のことを心配されている方は、ご相談ください。

尊厳死宣言書

痛み止めなどの最低限の医療行為を行い、自然な死(安らかな死)を迎えることを「尊厳死」と言います。自分の意識が衰弱し、自身の状態を判断できないとき、延命治療を断るなど、終末期医療の指示書(リビング・ウイル)を事前に作成しておきます。「回復の見込みがないなら、安らかにその時を迎えたい」と思っている方は一考です。

※尊厳死宣言を公正証書で作成する方法や、日本尊厳死協会の会員となる方法などがあります。


エンディングノート

エンディングノートとは、自分の過去から現在まで、そして未来のことを綴るノートです。これからやってみたいことを考え、最後まで自分らしい生活が過ごせるよう準備しておくことが大切です。人生を振り返り、人間関係や財産など自分の情報を整理し、自分の希望を家族などに伝えることができます。また、自分の記憶が衰えてきたときに、備忘録としての活用もできます。